Kanary と Notta

Kanary と Notta の違いと選び方

Notta はクラウドの共有ワークスペースに加え、有料の Privacy Mode で録音と文字起こしを端末内に残せるようになりました。Kanary は最初からローカルファーストで、録音・リアルタイム文字起こし・翻訳・要約まで、機能を絞った別モードへ切り替えず Mac 上で動かします。

このページは Kanary が作っています。Notta のローカル機能によって比較の前提が変わったため、Notta を単純なクラウド製品として扱わず、Cloud Mode と有料の Privacy Mode を分けて比べます。

表だけ見たい方はこちら
0 バイト
デフォルトでアップロードされる音声
0 秒
会議のあと文字起こしを待つ時間 (字幕は会議中に出ます)
0 台
参加者一覧に並ぶボットの数
16 MB
アプリ本体のダウンロードサイズ (v3.3.3)

どちらが向いているか

分かれ目は機能ではありません。価格でもありません。その録音を、自分以外の誰かが必要とするかどうかです。

Notta を選ぶ人

  • チーム向けクラウドと、必要なときだけ使うローカル文字起こしを1製品にまとめたい
  • Windows・スマートフォン・ブラウザ、または Kanary の10言語を超える言語が必要
  • Privacy Mode が有料で、ローカル時はクラウドAI要約・同期・共同作業が停止または制限されても問題ない

Kanary を選ぶ人

  • 録音・リアルタイム文字起こし・翻訳・要約までを、別モードではなく普段の流れのままローカルで使いたい
  • アカウントや定期的なライセンス確認なしでローカル利用したい
  • ローカルのままリアルタイム翻訳・要約・ライブ字幕・Cueまで一体で使いたい

Notta はチームクラウドとローカル文字起こしを1製品に収める点で強く、Kanary は Mac 上のローカル処理を中心に、録音からAI機能まで一続きで使えることに特化しています。

大きな違いは4つ

01

「ローカルかクラウドか」だけでは分かれない

Notta Privacy ModeもKanaryも、録音と文字起こしを端末の中に残せます。

Notta Privacy Modeは、録音と文字起こしを端末内で処理し、指定したローカルフォルダだけに保存します。オフラインモデルとライセンスを準備した後は、定期確認の間に少なくとも1か月、通信なしで利用できます。

違うのは製品の境界です。Privacy Modeは有料のNotta Desktopで使う、アプリ全体を切り替える専用ワークスペースです。その間はクラウドAI要約・端末間同期・チーム共同作業が停止または制限されます。Kanaryは録音・リアルタイム文字起こし・翻訳・要約までを、縮小版の別モードにせず普段の流れでローカル実行します。

02

実際に会議へ行くのは誰?

Notta Botは代わりに出席して記録できます。Kanaryは本人を会議へ連れていき、録るかどうかは本人に残します。

NottaにGoogleカレンダーまたはMicrosoft Outlookを接続すると、Notta Botが予定されたZoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexへ参加者として自動参加できます。対象は会議サービス、社内/社外、タイトルのキーワード、個別の予定で絞り込め、本人が欠席していても記録できます。ただし、会議側でBotの入室と録音を許可する必要があります。

Notta Desktopには別のボットなし経路もあります。会議を検知して、PCの前にいる本人へ録音開始を提案します。これはカレンダー自動参加とは別で、カレンダーから自動参加するのはNotta Botです。

KanaryはMacに同期済みのカレンダー — iCloud・Google・Exchangeなど — を読み、開始1分前に会議リンクを開きます。別の参加者として入室せず、本人の不在中には録音しません。不在でも代わりに出席する仕組みはNotta、出席と録音をMacの前にいる本人から切り離さない仕組みはKanaryです。

03

無料のクラウド利用と、有料のローカル利用

Nottaには無料プランがありますが、ローカルのPrivacy ModeはPro以上。Kanaryはローカルのまま無料で始められます。

Notta Freeは月120分までで、1録音につき最初の3分だけを文字起こしします。Privacy ModeはPro・Business・Enterpriseが対象で、クラウドの文字起こし時間は消費しません。

Kanaryの無料プランには月間の文字起こし枠がありません。1録音あたり1時間15分まで文字起こしと要約ができ、有料プランではこの1本あたりの制限がなくなります。

04

ローカルのまま、どこまで使えるか

Nottaは機能豊富なCloud Modeと、機能を絞ったローカル環境を選べます。Kanaryは中核機能をまとめてローカルに置きます。

  • Notta Privacy Mode:ローカル録音、録音後の文字起こし、ファイル取り込み、閲覧、書き出し
  • Notta Cloud Mode:AI要約、端末間同期、チーム共同作業、外部連携、共有ワークスペース
  • Kanaryのローカル機能:同じ流れの中でリアルタイム文字起こし・翻訳・要約・ライブ字幕・Cue
  • Nottaはアカウントと約1か月ごとのライセンス確認が必要。Kanaryのローカル機能はアカウント不要

Nottaのローカル録音は、自動ではクラウドのワークスペースへ移りません。クラウド機能を使う場合は、ファイルを書き出してCloud Modeへ手動で再取り込みします。

製品の幅はNotta、ローカル機能の一体感はKanaryです。クラウドとローカルを1製品で切り替えたいか、AI機能までまとまったローカルファーストの流れを使いたいかで選べます。

英語日本語録音中

英語の会議でも、話しているそばから日本語の字幕が出ます。アップロードも待ち時間もありません。

一覧で比べる

参照用の一覧です。数値は各社の公式ページから取り、確認日が違うものだけ、その行に日付を添えています。

Notta の数値は 2026年9月1日 に公式ページで確認したものです。第三者の「代替ツール比較」記事は出典に使っていません。このページ自身がその種の記事だからです。一次情報で確認できなかった項目は、どちらに有利かに関わらず表に載せていません。

表は横にスクロールできます

主な違いKanaryNotta
無料プラン無料 (期限なし)無料
無料枠の文字起こし月あたりの上限なし (無料プランは1録音 1 時間 15 分まで)120分/月
無料枠のファイル取り込み上限なし (.mov / .mp4 をドラッグすれば音声を取り出して処理)50件/月
文字起こし対応言語日本語・英語・中国語・広東語・韓国語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語58 言語
書き出し形式Markdown、SRTTXT, DOCX, SRT, PDF, XLSX, MP3
チーム共有ライブラリなし (自分の Mac 間の iCloud 同期のみ)あり
対応デバイスmacOS 26 Tahoe 以降・Apple Silicon のみMac (macOS 11+; system audio 13+), Windows 10+, iPhone / Android, browser
業務システム連携なし (代わりに CLI と Markdown / SRT 書き出し)Salesforce, HubSpot, Slack, Notion, Zapier, and more
対応する会議アプリ制限なし (Mac で鳴る音すべて)Zoom, Google Meet, Microsoft Teams, Webex, or any meeting software via Desktop
参照するカレンダーMac に同期済みのカレンダー (iCloud・Google・Exchange など)Google Calendar and Microsoft Outlook
会議時刻の動作1分前に会議リンクを開く (本人不在では録音しない)ボットが参加者として入室し、本人不在でも記録可能
ボットなし録音常に (会議には何も参加しない設計)デスクトップアプリで可 (任意の会議ソフト・ブラウザ)
音声の処理場所手元の Macクラウド、または有料Privacy Modeで端末内

Notta の方が適しているケース

どれも、端末の中で録ることの裏返しです。入れてから気づく方が困るので、先に書いておきます。ひとつでも当てはまるなら、今日の時点では Notta が正解です。このページの役目もそこまでです。

  • チーム向けクラウドと有料のローカル文字起こしを、1つの製品で切り替えたい場合。Notta Privacy Modeは録音と文字起こしを端末に残し、Cloud Modeは共有・同期・外部連携を提供します。
  • ほぼ任意の会議アプリをボットなしで録り、マイクとシステム音声を分けたい場合。Notta Desktopは両方に対応し、会議開始時の録音提案もできます。
  • 他人の会議を仕事として見る必要がある場合。部下の商談を上長が読み返す、案件の引き継ぎ、通話の品質管理。Business プランのワークスペースなら、メンバー同士が互いの録音を開いて共同編集できます。
  • 手元の環境が動作要件の外にある場合。Windows・iPhone / Android・ブラウザで動き、デスクトップアプリは macOS 13 まで遡って対応します (Kanary は macOS 26 Tahoe 以降・Apple Silicon 専用です)。
  • Kanary の対応 10 言語に入らない言語を文字起こしする場合。Notta はベトナム語・タイ語・ヒンディー語・インドネシア語を含む 58 言語に対応します。
  • 自分が出られない会議を録っておきたい場合。ボットモードなら本人不在でも会議に参加し、映像込みで最初から最後まで記録します。
  • 議事録を Salesforce・HubSpot・Slack・Notion・Zapier に流し込みたい場合。直接つながります。
  • 文字起こしと要約を自分のマシンに処理させたくない場合。NottaのCloud Modeなら両方をクラウドで処理し、ローカル管理を優先したい時だけPrivacy Modeへ切り替えられます。

両方を使う手も現実的です。共有が要る会議は Notta、外に出せない会議は手元で録る、という分け方です。

それぞれのトレードオフ

Kanary

  • macOS 26 Tahoe 以降・Apple Silicon が必要

    Windows・iPad・Intel Mac・ブラウザ版はありません

  • チーム共有ライブラリがない

    自分が出ていない会議を同僚が開くことはできません

  • Salesforce・HubSpot・Zapier 連携がない

    管理コンソールと SSO もありません

  • 文字起こしと要約に自分の Mac の処理能力を使う

Notta

  • ローカルの Privacy Mode は有料プラン限定

    Pro・Business・Enterpriseが対象で、ログインと定期的なライセンス確認が必要です

  • Privacy Mode ではクラウドAI要約・同期・共同作業が停止または制限される

    クラウド機能で使うには、書き出してCloud Modeへ手動で再取り込みします

  • 無料のCloud Modeは1録音につき3分まで

    月間合計も120分までです

  • ローカル対応言語は選ぶエンジンで変わる

    通常のオフラインモデルは4言語、macOS 26以降のApple Speech Analyzerは11言語です

macOS 上の Kanary 録音ウインドウ
録音ライブラリ。文字起こし、構造化された議事録、2つの音声トラックが1つのウインドウに。

すべての言葉を。
ずっと手元に。

会議も講義もポッドキャストも。録音とライブ字幕と要約が、無料から。

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